ご報告

2020年12月12日土曜日 朝9時少し前にチョコが息を引き取りました。

16歳と1か月10日のことでした。

私の大切な、可愛い可愛いチョコが気管虚脱による窒息死で逝ってしまいました。

もう少し、一緒にいられると思っていたのに、とてもとても寂しいです。

今まで皆様にはチョコを愛していただいて、感謝しています。ありがとうございました。

ここから先は、経時的に起こったこと、私が感じたことの詳細を記します。

旅立った後のチョコの写真も出てきます。

大丈夫な方だけスクロールしてください。


チョコの具合が悪くなるにつれ、チョコの最期がどうなるのかが不安になりました。

不安になってググっても、実際、最期の詳細が記されたブログはあまりありません。

気管虚脱のわんこの最期は窒息死、と書いてあるサイトは山のようにあるのに、それが何分でどうなるのか、どれぐらい愛犬が苦しむことになるのか、知ることはできませんでした。

私の経験が、チョコの生きた証が、誰かの助けになることを願ってここに記録します。


シニアになり11歳くらいからBUN(血清尿素窒素)が年々上昇中するチョコ。

腎機能保護のため、キドニーケアという腎臓病の療養食を食べていました。

あと、軽度の気管虚脱と、季節性のアレルギー性気管支炎がありました。

10月30日 定期健診 血液検査の結果BUNは前回よりも少し上がっているけど、他はそんなに問題になるような値はない。心エコーも逆流等なし。

11月25日 いつもと変わらない元気なチョコだけど、飲水量が増え、気になりインアウト測定する。飲水量510cc 尿(オムツ)340g

11月26日 病院定期受診 先生にインアウト報告。異常値ではないため、様子見。

夜から急にご飯を食べなくなる。病院のあとは、いつも体調を崩すので、疲れた??と思い様子見する。

11月27日 下痢の時に食べていた消化の良いウエットフードCRW-1なら1パック食べれる。

12月2日 食欲がないので電話で相談。病院受診になる。1か月前に採血してもらったばかりだけど、念のために採血してもらう。BUNだけでなく、CRE(血清クレアチニン)、IP(血清無機リン)値が悪化、Htも減少傾向で貧血が進んでいることを考慮すると人間だったら透析を考える状態の腎不全状態であることがわかる。犬の場合、透析は現実的ではないので、このままだと腎不全から尿毒症になり、嘔吐や下痢などで、経口摂取が困難になり、大量の皮下点滴による補液くらいしかできず、死に向かう、と先生から告げられる。

でもチョコは元気で、いつものフードは食べないけど、ウエットフードならがつがつ食べるし、お通じもいいのがでるし、自分で歩いて水もがぶがぶ飲んで、とてもそんな風に思えない。

先生にがつがつ食べてる動画も見てもらって、チョコはこんなに元気なのに、人間の腎不全の患者はもっと具合悪そうなのに、とても、チョコがそんな風に思えない、と言うと、先生に、「犬の時間軸は人間の何倍も速い。段々具合が悪くなるコより、元気そうだったのに、悪いのが分かったらあっという間に・・・ということの方が多い。」と言われ、ものすごくショックを受ける。

腎臓のためには低タンパクが良いが、食べられるものをとにかく食べて、体力をキープした方が良い、と言われる。スペシフィックのCKRという腎臓用ウエットフードとロイヤルカナンの腎臓用高カロリー流動食リーナルリキッドをお試しで購入。腎臓サポートのサプリメント(リンを吸着したりする)も購入。

サプリメントは飲むけど、CKRは臭いだけで受け付けないチョコ。

色んなウエットフードやトッピングを買ってきて試すけど、なかなかこれというのが見つからない。

12月3日 朝 紗の牛肉のウエットフード1/3パック食べれる。昼 鱈を煮て、豆腐と犬のおやつの玄米ポンせんと焼き芋をミキサーにかけたものをあげると、全部食べた。19時少なめだけど良いうんこが出た。鱈のペーストは好きみたいでばくばく食べる。(とは言っても、スプーンであーんしないと食べない。)

12月4日 鱈と豆腐とサツマイモと玄米のペースト朝夜バクバク食べる。

夜、久しぶりに頭突き、ごじごじが出た。嬉しい。

12月5日 レジーナ感謝祭の一発芸動画で優勝し、宿泊券が当たり、嬉しいのに、一緒に行けないのかと思うと泣ける。行ける?行きたい・・・。

昼からパグ友の呑ママパパがチョコの16歳のお祝いにケーキを持って我が家に来てくれる。チョコはずっと寝てた。夜は鱈ペース完食しても、まだ欲しがる感じで20時半にも追加で少し食べさせる。少しゲップみたいなのしてるのが嘔吐しないか心配。

12月6日 体重7.7キロ(-0.3kg)鱈だとカロリー不足になるので、サーモンでペーストを作ってみる。完食。お散歩でうんこも出た!

12月7日 少し咳が増えてきた。お散歩でも全く歩かない。体重7.9kg(+0.2kg)

12月8日 夜全然寝なくて、咳もひどくて参った。食欲はあって、ふやかしたフード半量と鱈ペースト完食。23時くらいから朝8時まで、ほとんど寝てなかった。うろうろしてたけど、自分で私のとこに戻ってきて、足の間でようやく寝始める。お散歩は風が強くて気温は暖かかったけど、震え始めたので慌てて抱っこで返る。(今思うと低酸素で苦しかったんだと思う)

夜ご飯は完食。ご飯後から24時までぐっすり寝れる。

12月9日 夜中に少なめうんこあり。その後から咳が出続け寝られない。ネブライザーしてもだめ。欲しがっているので腎臓用のリキッドミルクをあげる。でも寝れない。明け方4時くらいから私の足の間で寝始める。

体重8.1kg。以前の体重に戻った。

朝ごはん後から13時くらいまでぐっすり寝られる。良いうんこもたっぷり出た!

でもあまりご飯を欲しがらなくなってきた。

12月10日 咳が酷いから頓服の咳止めシロップを0.08ml飲ませて寝かせる。朝5時までぐっすり。朝ごはんあまり食べない。腎臓用リキッドミルクは飲める。7時から8時まで1時間寝たらその後から咳が始まる。少し咳あげ嘔吐。咳が酷くて止まらない。咳止めシロップを飲ませてうとうとするけど、ものすごい震えてくる。(今思うと低酸素で苦しさからの震え)病院に電話して、受診となる。受診前にユニコムさんの在宅酸素テントの申し込み。翌日届く予定。

病院で抗生物質(鼻水が多いので鼻水による咳誘発を減らすため)と咳止めの注射(ダンプロン)を打ってもらう。鼻水は注射後からぴたりと止まる。

帰ってきて鰤のペーストを少し食べられる。食欲はあるけど咳が止まらない。14時くらいから少し寝始める。15時私が仕事に行く前に起きてしまった。19時、帰宅するとそのままの場所で起きてた。ずっと咳してた?

夜ご飯、鰤ペースト完食できる。咳は出るけど治まってる。24時まで寝れる。

12月11日 0時起きて咳が酷い。吸入してから咳止めシロップ飲ませる。なかなか止まらない。30分から1時間おきにひどい咳が出て起きてしまう。抱っこすると治まりベッドに寝かす、の繰り返しで朝6時まで。食欲はあり、鰤ペースト半分と粉砕の薬、リキッドミルク飲める。その間は咳が止まるけど食後は咳が出る。震えてる。

9時良いうんこがたっぷり出た。

10時半病院受診。ダンプロンの効果が持続的でないから、マロピタンを試すことに。しみる痛い注射なのに、ウンともスンとも言わないで、じっとしているおりこうさんなチョコ。帰りの車の中、呼吸困難でヒーッとなる。咳悪化。12時帰ってすぐに咳止めシロップを飲ませる。ヒーッツが酷くなって呼吸困難。携帯酸素缶を吸わせると落ち着く。ちょうど酸素テントが届く。テントに入れるも嫌がらずシロップの効果もあるのか、うとうとし始め咳も止まる。ヒーッの時に私がパニックで夫にラインをしたので、夫が会社を早退して帰宅してきてくれた。チョコはテント内でうとうとはするけど寝れない。咳があるとヒーッとなる。

チョコは10時ごろにおしっこしてから水も何も受け付けなくなってしまった。

このまま飲めなければ悪化し死んでしまうと予測できて泣けてしょうがない。チョコは体が辛いのか、キョロキョロして全く寝れていない。

17時少し前からいよいよ酸素室の中でも咳き込み始めてヒューという。起きようとする、鳴く。酸素室から出して、抱くことにし、酸素マスクをペットボトルで簡易に作り、抱っこして当てると、ヒューが落ち着き始めて、寝始めた。

酸素が足りなくて震えてたのか、とここでようやく気付く。ネットにも低酸素で震える、との記載は見付けられなったけど、チョコの場合は低酸素で震えていたよう。(前は甲状腺機能低下を疑ってホルモン検査をしたり、寒いのかと思っていた)

2時間半しっかり寝ることができ、シリンジで少し水を飲み、20時半まで寝る。起きたので見ると、おむつにおしっこが出ていたので交換、リキッドミルクと水を飲み、また寝ていく。

12月12日 0時起きてまたおしっこ。おむつを替える。咳が出始める。ミルクをを飲ませ目がらんらんとして動いてしまい、酸素マスクがうまく当てられず、咳止まらない。咳止めシロップ飲ませる。10分くらい咳き込んでいたけど、寝始めて咳が止まる。1時半寝ているのに咳。見るとおむつにたっぷりおしっこ出てた。寝たままぐったり力が入らないチョコのオムツを替え、咳き込むので携帯酸素缶して落ち着かせ、また寝ていく。

チョコが寝れている間、「気管虚脱 最期 犬」で検索し、チョコがどんな最期を迎えるのか調べる。

チアノーゼで窒息、痙攣、心停止、の過程を経たブログ記事を読んだ。

苦しんで死なない方法はないのか。安楽死が頭をよぎる。明日病院に電話するつもり。3時、時間が過ぎるのが遅く感じる。酸素濃縮器の大きなぶーん、ばたん、という音を永遠に聞いている気がしてくる。

朝までチョコが咳をせず、寝ていられるだろうか、と心配になったり、看取りのブログを読んで、半日以上痙攣しながら苦しむ犬の最期を知って不安になったりしている。

それから、週明け月曜日からのことが心配。仕事、休めるだろうか・・・。4時咳き込み、水一口飲んでまた、寝ていく。5時半、目が覚めたようだ。パッチリ目でキョロキョロし、酸素マスクから顔が外れると咳き込みヒーッとなるが、マスクと顎を支えて固定すると1,2分でまた寝ていく。6時半同じく咳き込みヒーっとなるが寝ていく。8時震えている。苦しいのか眠れない。目がらんらんとしているので、シリンジでミルクをあげるとすごい勢いで飲み、水も結構飲んだ。

それから少しして急に呼吸が荒くなり、今までと違い、完全に気道閉塞によるチアノーゼであえぎ呼吸に変わる。携帯酸素缶で100%濃度の酸素をあげながら、夫とふたり、「チョコありがとう。」「大好きだよ。」「まだいかないで。」「チョコ頑張ったね。」と泣きながら声をかける。苦しそうだったのは2~3分か。意識が遠くなっても息をしようと頑張っているチョコ。そして大きくビクン、、、ビクン、、、、、。と2回、間を開けて痙攣し、呼吸が完全に止まり、チョコの体を抱き上げると、ダラン、と完全に脱力していて、それでもまだ少し心臓が動いていたけど

ドクンドクンドクン・・・・・ドクンドクン・・・・ドクン・・・・・。

それもやがて止まり、チョコが息を引き取りました。

私の腕の中で逝きました。

9時少し前のことでした。


夫と、チョコを交代で抱いて、体を拭いて、おむつを替えて、ベッドに寝かせると、ただ寝ているようなチョコのお顔。空耳で何度もチョコの寝息が聞こえてくる。

夜中、チョコの看病をしながら、検索したペットの葬儀屋さんへ電話をして、翌日の13時に火葬の手配をする。

もっと、自分は取り乱すと思っていったので、案外冷静に受け止めている自分に少し驚いたけど、チョコがこの辛い現実を受け止める時間を私にくれて、ちゃんと大好きと言わせてもらいながら、看取ることができたからかなと思い、チョコは本当にお利口さんで、最期まで私の自慢の可愛い可愛いチョコだなとしみじみ思った。

命ある限り、いつかは必ず来る別れだけど、もう少しチョコと一緒にいられると思っていたし、一緒にいたかった。

仲良くしてもらっていたパグ友の呑ママと、こふみ家に連絡して、最後にチョコに会ってもらった。

一緒にチョコの話を聞いてもらって、私も夫も慰められた。

とてもありがたかった。


12月13日 13時、骨上げまでできる個別火葬をお願いしてチョコとお別れをする。

火葬してチョコの姿がなくなったら、喪失感で自分はどうにかなってしまうんじゃないかと思っていたけど、骨になったチョコを見たら、私の中で何か区切りがついたような気持になった。骨になったチョコを見たときは、こんな姿になっちゃって、と悲しい気持ちもしたけど、骨になっても、骨まで可愛くて、骨壺に入ったチョコは小さくてかわいくて悲しかった。

出かけると、チョコを留守番させているから早く帰らなくちゃ、と、いつも気が気でなかったのに、もう気にする必要がないことが悲しいし、寂しい。

もっと取り乱して泣いてしまうと思っていた自分が、あまり泣けないのが自分のことなのに心配になる。夫も寂しいのに泣けない、と言っていた。

二人ともまだチョコがいない実感が持てず、帰ってくるような気がして現実を受け止められずにいる。

チョコに会いたい・・・。

寂しい・・・。

でも16年間、本当にありがとう。チョコ大好きだよ。

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