秋晴れ予報だった10月1日(日)に、最高の北アルプスを眺めに蝶ヶ岳へ行ってきました。
■蝶ヶ岳(2,677m)
http://www.inett.or.jp/mt-chou/
山行日:2017年10月1日(日)
蝶ヶ岳ふもとの駐車場はせまいため、深夜出発では満車になってしまうのではないかと思ったので、車に布団を積み込み車中泊仕様にして、土曜日の20時半頃に自宅を出発です。
駐車場に到着したのがちょうど深夜0時頃。
想定通り、まだ駐車場の空きスペースはたくさんあり、問題なく駐車完了。
人生2度目の車中泊で、スッキリとは寝れませんでしたが、ごそごそしながらもうたた寝し、4時頃からぼちぼちと出発準備を開始。
4時半を回った頃には続々と早朝到着の車がやって来て、5時前にはほぼ埋まってしまっていました。
駐車場と言えども、すでに山の奥なので、準備を終え車の外に出ると光がひとつもない全くの暗闇。
が、ふと上を見上げるとそこには街中では見えないであろう低い等級までの、無数の星たちが輝いており、雲ひとつない青空が期待でき、ワクワクしながらの出発です。
ヘッドライトを灯しながら歩き始めます。
整備された木の階段や、結構揺れる吊り橋を経て、30分ほど登ると空も明るくなってきました。
5:30過ぎ、蝶ヶ岳への登山道のシンボルである、「ゴジラみたいな木」に到着です。
折れてしまった木の切り株が、それっぽい形になり、そこに登山者が石をはめ込んでいって完成したこの木、うん、見るからにゴジラです。
このゴジラみたいな木を過ぎると、ここから先頂上付近までは大した展望もなく、見所もなく、ひたすらつづら折れの林の中を登ります。
時折、青空をバックにした常念岳が見え隠れし、山頂からの絶景を期待させます。
6:30 まめうち平に到着。
結構歩いた気になっていましたが、ここまででまだ2.5kmだそうです。
まだまだ先は長いので、ここで小休憩してまた歩き始めます。
この山を歩いて思ったのが、とにかく倒木が多いということ。
途中から折れてしまっているものもあれば、根っこから剥がれて倒れてしまっているもの。
この蝶ヶ岳は、山が含んでいる水分量が多く、そのため地盤が柔らかくなり、しっかりと根をはることができないのかな?みたいなことを考えながら進みます。
7:10 蝶沢に到着。
ちょっとしたせせらぎを渡ります。
上を見上げると、常念岳も随分と大きく見えてきました。
そして青空、最高です。
倒木のアーチをくぐり抜け、7:40第2ベンチに到着。
第1見逃しました。
当日はそれほど寒くはなかったのですが、高度2400mほどまで上がってきたところ、霜柱があちこちに見られるようになってきました。
8:15 最終ベンチに到着。
森林限界が近づいてきたのか、空が開けてきました。
8:30 大滝山と蝶ヶ岳の分岐に到着し、一気に空が開けました。
稜線はもうすぐそこです!
ハイマツの脇を登り進んで振り返ると、
おっ!あれ富士山じゃない?!
雲海の上に頭を出す、小さいながらも、とても存在感のある富士山が見えました。
どの山に行っても、富士山が見えるとそれだけでテンションが上がります。
やっぱり富士山は見る山ですね。
天気予報を見て、快晴になる日を狙ってきただけはあります。
最高の青空。
そして稜線の上のテント場に出た時、鋭く尖った山が見えました。
あれ槍ヶ岳じゃない?!!
まだ周囲の景色を撮っている私を置きざりにして、足早に行ってしまう妻。
慌てて追いかけて行くとそこに遂に現れました。
ドーーーーーーーーッン!!!
目の前に大パノラマが広がりました。
遠くに御嶽山、乗鞍岳、焼岳、そして目の前には大迫力の穂高連峰、大トリに鋭く尖った槍ヶ岳。
北アルプスのオールスターズです。
すごい・・・
ほんとにすごい。
最高です。
最高でーーーーーす!
「すごい」と「最高」以外の言葉が出ません。
ふもとに流れる梓川に沿って、上高地から登って行く涸沢カールへと続く道。
ここから見える涸沢カールは今が見頃の色づきのようです。
いつかテント泊でするようになったら行ってみたい。
望遠レンズで撮った槍ヶ岳山頂には人影が写っており、きっと素晴らしい景色を堪能してるんでしょう。
しばらく写真撮影タイムを過ごし、風がゆるそうな平らな場所を探して山頂ランチタイムです。
大パノラマを眺めながらのカップラーメンはもう最高!
出発が早く、時間にも余裕があったので、山頂の絶景を2時間も堪能して11:00下山開始しました。
登りはコースタイムより若干早めの私たちですが、下りはいつも遅い。
そして私は足がガクガクで、バンビのように震えてました。
登っているときは暗かったので気づきませんでしたが、力水なんて場所もありました。
登り口付近の脇を流れる川は、苔むした雰囲気が美しい。
13:50 登山口に戻ってきました。
ここからまた10分ほど歩いて駐車場に到着。
山頂で2時間しっかりと遊び、その時間をあわせて9時間の、大満足の山行でした。
山以外の遊びの予定がまだまだあるので、懐事情を勘案すると、今シーズンの夏山はこれが最後になりそうですが、素晴らしい感動で締めくくれました。