白馬大雪渓から登り、栂池で下る白馬岳(白馬岳・長野県)

一度は登ってみたかった、白馬大雪渓。

さすがに日帰りではしんどいので、白馬山荘を予約して、栂池へ下るルートで行ってきました。

 

■白馬岳(2,932m)

山行日:2021年7月31日(土)~8月1日(日)

 

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~1日目~

7月31日(土)、8月1日(日)、ともにてんくらではB判定が並び、今にひとつな天気の状況。

ふもとの天気では雨マークも出ていたので、なんだか良い景色は拝めなさそうだな~と、でももう予約してしまったからとりあえず行きますか。

ということで、夜中の12時過ぎに家出発して、八方ゴンドラ第二駐車場に5時前に到着。

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おお~、ここから白馬の山々が拝める!

朝6時にバスが出発するため、それまで車の中で仮眠です。

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6時前、駐車場脇のトイレで用を足して、身支度を済ませて道を挟んだ向かいのバス停に向かいます。

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土曜日ということもあり、なかなかのお客さん。

バス2台に乗り込んで、猿倉の登山口まで出発です。

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猿倉荘に到着しました。

なんだか昔の学校みたいでかわいい造りですね。

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ツアーで到着した団体さんが準備体操をしています。

ちょっと団体さんよりは先に行きたいかな。

ということで、トイレを早々に済ませます。

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猿倉荘で登山届を出して、雪渓登りでの注意事項を聞いて出発です。

 

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AM6:40 猿倉荘出発です。

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20分ほど進むと、前方に山並みが見えてきます。

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おお~、いいね~。

意外と青空見えてるから、なんとかもつのかな?

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変化にとんだ道は楽しいですね。

 

 

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途中からボッカさんが前方に加わりました。

あの荷物、何キロあるんだろうか。

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AM7:44 出発から約1時間で、あの有名な岩に到着。

さあ、ここからが本番か。

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と思ったら、雪渓まではもうちょっとかかります。

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AM7:45 出発から約1時間で、白馬尻小屋に到着。

ですが、今年はコロナの影響で小屋自体がありませんでした。

小屋があったら、本来はここでトイレ休憩もできるのですが、ないので仕方がありません。

頂上宿舎までトイレ我慢できるか不安・・・。

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AM8:15 出発から約1時間半で、ようやく雪渓の脇に到着しました。

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ここで軽アイゼンを装着して、いよいよ雪渓登りスタートです。

 

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かなりガスってます。

青空が良かったけど仕方がないか。

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土曜日ということで、多くの人が来ています。

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たまに、パっとガスが晴れると、良い景色が見られます。

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赤いベンガラが撒かれているラインが安全とされるルートですが、

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こんな大きな落石もあるので、常に前を見ながら注意して登ります。

 

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延々と続く大雪渓。

かなりの急登でしんどいです。


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大雪渓登りの終盤、前方の雪渓脇に人だかりが。

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AM9:40 出発から約3時間で大雪渓登りが終了です。

大きな落石はなかったのですが、両側の崖をコロコロと小石が落ちていくのはよく見かけられましたので、ヘルメットはやはりしておいた方が良いでしょう。

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ここからは軽アイゼンを外してさらに急登を進みます。

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なかなか険しい登りです。

雪渓登りで落石のイメージはありましたが、むしろ、雪渓後の方がヘルメットは絶対にあった方がいいです。

実際に、私の後続の人が落石を起こして、子供の頭ぐらいの大きさの岩が、女性のすぐ脇をかすめて落ちてきました。

もう一度言います。ヘルメットは是非持って行ってください。

 

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そしてここ、最大の難所と言っても過言ではないところ。

男性であれば大股で登っていける感じですが、女性ではちょっと厳しい。

微妙に雪解け水が流れつつ、足の掛場が少ない。

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慎重に、大股で、手も使っていって、なんとかクリアできました。

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雪渓から流れ出る水を超えるための木製の橋を渡ります。

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下を見ると少し怖い。

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さらに登ると、徐々に高山植物エリアに入ってきます。

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皆、高山植物に囲まれて休憩です。

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AM11:20 出発から4時間40分ほどで、避難小屋に到着。

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開けてみてみましたが、意外と小さい。

チェーンソーがひとつ置いてありました。

そして、当然トイレはありませんので長居するような場所ではないですが、疲れたので小屋の前で小休憩して行動食のひとくち羊羹を頂きます。

 

 

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さらに登っていくと、いよいよ本格的なお花畑ゾーンに突入です。

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正直言って、私は花にあまり興味がなあったのですが、ここのお花畑はちょっと感動です。

なんて言うんでしょうか、なんだかモネの「睡蓮」絵画のような世界観がそこにある感じで、天空のお花畑はとても見ごたえがあり、妻含め、花好きの人たちは写真撮影に夢中で、なかなか前に進みませんよ。

 

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花や、雷鳥についての注意事項です。

ここで雷鳥に会えるのか?

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だいぶ稜線が近くなってきました。

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でも、最後のここの階段がなにげにしんどかった。

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PM1:10 出発から約6時間半で、白馬岳頂上宿舎に到着。

疲れたー!

この宿舎前のベンチをお借りして、お昼休憩にしようとバーナーなどを取り出していると、割と大粒の雨が降り出してきたので宿舎内に一時避難。

やみそうもないので、レインウェアを着こんで白馬山荘まで行くことにします。

この頂上宿舎でトイレをお借りすることもできましたが、白馬山荘まであと20分で、意外ともちそうだったのでスルーして行きます。

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稜線に出て、この方向。

ガスってなければ、白馬山荘をなめつつ、白馬岳が見えるところですが残念ながら今日は見られません。

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知らずに登ってましたが、この両側は雷鳥スポットらしく、目撃情報多数で、のちに山頂であったおじさんもここで雷鳥の親子をすぐ近くで見たと言っていました。

うらやましい!

 

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PM1:30 猿倉荘出発から約7時間で白馬山荘に到着です!

いや~、頑張りました。

途中、トイレスポットは頂上宿舎しかなかったのですごく心配でしたが、意外ともつもんですね。

携帯トイレ持っていて、ルート的に隠れる場所もなかったので、猿倉出発時にしっかりと絞り出しておくのが良いと思います。

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今回は個室を予約。

通常の宿泊料金が1泊2食付きで1人12000円、それに個室料金は1室9000円、ふたりあわせて33000円。

それできっちり畳2帖しかない部屋で、昭和の裸電球ひとつ、当然テレビもwi-fiもなく、布団のセットが置いてあるのみ。

それでも大部屋よりはゆっくりできるので、わがままは言えませんね。

鍵が内鍵しかかけられないので、部屋を無人にすると、誰でも入れてしまうというところは是非改善してもらいたいなと思うポイントです。

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トイレは、においがキツイものの、意外とキレイに保たれています。

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カフェテリアに行ってみます。

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ものすごくどっしりとした木の造りです。

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妻は頑張ったご褒美に生ビールをグイっと!

最高だそうです。

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山荘内には自販機もありました。

350ml缶ビールが700円。

まあ、山の上で飲めるのであれば安いもんじゃないでしょうか。

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周囲は完全にガスって真っ白だったので、夕飯までの間にひと眠りしようと思っていたのですが、外がザワついていたので出てみると、雲が夕焼けに染まっていました。

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残念ながら真っ赤な夕日は見られませんでしたが、これだけでも良かったです。

さすがに日が暮れてくると、気温も下がり、フリースやライトダウンがいるぐらい寒かったです。

 

 

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PM4時半頃、まだ登ってくる人がいました。

晴れていればまだまだ明るいのだと思いますが、ガスっているとだいぶ暗いです。

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そして夕飯です。

今日のメインはサバ。前日はハンバーグだったそうです。

温泉旅館ではないのでやや寂しい内容ですが、ご飯がすすむようなおかずばかりで、さらにはご飯とみそ汁はおかわり自由ということで、ご飯3杯頂きました。

なんかこういう時って、たくさん食べれちゃうんですよね。

持参した濡れタオルとウェットシートで体を拭き、トイレに共同の洗面もあるので、そこで歯をみがいて就寝です。

~2日目~

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AM4:30 相変わらず天気は曇り。

あたり一面真っ白いガスに覆われて、ご来光どころかなにも見えません。

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夕飯の時間は決められていましたが、朝食は早いもの順ということなので、AM4:50から並びましたがすでに20組ほどが並ばれている状況でした。

コロナで席数が減らしてあるので余計に混むのかもしれないかも知れません。

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朝食も夕食とほぼ変わらない内容で、ご飯とみそ汁は同じくおかわり自由。

旅先での朝食ってほんと食べてしまいますよね。おかわり2回しました。

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今日の天気は午後から雨、ということなので早めに下山することにします。

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AM6:00 支度を終えて外に出ると、ちょうどヘリコプターによる荷上げの時間だったようで、爆音を立ててヘリが何回か行き来していました。

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肝心の白馬岳山頂方面はガスに埋もれたまま。

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20分ほど登ったとき、太陽がさしてきてなんと、人生初のブロッケン現象に遭遇!

これは面白い。しばらく手を動かしたりして遊んでいました。

 

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見晴らしは全然ないけど、ガスってないとブロッケン現象には会えなかったと思うので、それでよしとしておこうか。

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そして山頂間近になったとき、ガスが晴れ始めて青空も出て景色が見渡せるように!

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白馬岳山頂到着ー!

 

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素晴らしい景色!雲海もきれい!

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山頂部分はかなりキレていて、迫力があります。

ガスが晴れたので、いっぱい写真を撮るために結構時間を割いてしまいました。

 

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でも、午後から雨予報なので急いでキリをつけて下ります。

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振り返ると白馬岳の特徴的な形がはっきりと分かります。

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ここからは素晴らしい稜線歩きが続きます。

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晴れてくれたのがとても嬉しい!

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時折、高度感のある岩場が出てきたりしますが、慎重にいけば危険な感じはなかったです。

 

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基本は美しい稜線続き。

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AM8:20 出発から2時間20分で、小蓮華山に到着。

少しガスってきて、特になにがあるわけでもないのでスルーして先を急ぎます。

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そしてハイマツが出てきて、天気も曇りということで、雷鳥出現率は高いと思い、ずっと目雷鳥を探しながら下っていきます。

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白馬大池が見えてきました。

この手前は、その名も「雷鳥坂」なので、雷鳥に会えることに期待していましたが、残念ながら出てきてくれませんでした。

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AM10:00 白馬山荘を出発してから4時間で白馬大池山荘に到着です。

 

 

テント場をお借りして、お昼休憩にします。

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お昼ごはんはカップラーメン。

二日目のお昼ごはんって、当然おにぎりでは腐ってしまうし、なにが良いかといろいろ悩みましたが、やっぱり簡単に済ませて、水さえあれば食べられるインスタントラーメンに決定。

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AM10:40 テント場脇のトイレをお借りして、雨が降る前に出発です。

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山荘のわきの道を裏へ抜けていきます。

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するとすぐ先で人だかりが。

これはもしかして、、、

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やっぱり!雷鳥です!うれしい!しかも親子!!!

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か、かわいい。

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鳥をかわいいなんて今まで思ったことなかったですが、雷鳥は本当にかわいい。

あのぽってりとした丸っこいフォルムに、太い脚。

そして親が子供に出す小声の合図など、なんとも愛おしい感じです。

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もっとずっと見ていたかったのですが、少し雨がパラつきだしたので、後ろ髪を引かれつつ先に進むことにします。

 

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AM11:35 白馬山荘出発から5時間半、白馬大池山荘から約1時間で、乗鞍岳頂上に到着です。

一般的に有名な乗鞍岳は、飛騨の乗鞍岳ですが、こちらは白馬乗鞍岳。

標高は2469mありますが、大した展望もないのでここもスルーして先を急ぎます。

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そして、あたり一面ハイマツが敷き詰められたような場所を抜けると、

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雪渓が出てきました。

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それほど幅もなく、斜度もないので軽アイゼンはつけずに下ります。

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一応、ロープも一本通してありましたが、ドロドロで触る気にはなれませんし、一歩一歩慎重にいけば滑り落ちるようなこともありませんでした。

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PM0:00 大池山荘出発から約1時間半、ようやく前方に栂池が見えてきました。

でも、まだまだかなり遠い。。

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この、栂池への下りルート、想像以上な激下りと、大きな岩がたくさんある、なかなかハードな道で、これを逆に登るとなったら、絶対に嫌っていうぐらいかなりキツイと思いました。

 

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だいぶ下ってくると、栂池の湿原が近くなってきたのか、水が増えてきました。

苔で足を滑らせないように慎重に歩きます。

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そして木道が出てきた。

とても歩きやすく、助かる~。

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天狗原に到着。

ここにいはベンチがあるだけなので、休まずにここもスルーして進みます。

ここまで来たらもうすぐそこなんだろうな。

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と、思ったのもつかの間。

一瞬で歩きやすい木道は終わり、今度はドロドロのぬかるんだ道を下っていきます。

滑らないようにふんばるので、余計に疲れる。

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肝心の、あと何分か見せてくれー。

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遠くの方にロープウェイの建物が見えた!

でも、まだめちゃ遠い。。。

途中で一緒になった自然保護委員の方に話を聞いたら、ここからあと40分ほどだと。

マジか。もうへとへとなんだけど。

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そしてなんとか頑張って、ロープウェイ駅に到着。

PM1:30 白馬山荘出発から6時間半、白馬大池山荘出発から約3時間かかりました。

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登山後の定番、ソフトクリームを頂き、

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栂池ロープウェイで下ります。

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この乗り場手前には、洗い場が設けられていて、ドロドロになった靴とストックを洗えるのでとても助かりました。

栂池ロープウェイと、栂池ゴンドラリフトを乗り継いでふもとのバス停まで下りて、通常の路線バスに乗って八方第二駐車場まで戻るのですが、あと数分遅かったらバス停で1時間以上待たないといけなかったので、ちゃんとバスの時刻を確認した上でソフトクリームを食べましょう。

八方第二駐車場に到着し、脇にある八方の湯で二日分の汗を流したのですが、この八方の湯も思いがけず良いお湯で、もっとゆっくり入っていたかったです。

 

今回、当初の天気予報を裏切り、登山中はおおむね雨もなく、青空もしっかりとみられ、それなのにブロッケン現象や最後には雷鳥にも会え、パーフェクトな山行が楽しめました。

楽しかった!

 

 

 

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