今年の1月に、羊を求めて登った大川入山。
その時は残念ながら、羊に出会うことはできませんでしたが、そのリベンジを果たすべく、雪が積もる大川入山を登ってきました。
■大川入山(1,908m)
山行日:2017年12月9日(土)
前々日から天気予報をチェックし続け、前日の湿度が高く、そして気温が低いという状況を見て、「これはきっと羊がいるはず!」ということで、土曜の早朝から出かけることに決定。
気温や湿度は良さそうですが、風速が14~15mということで、マイナス10度でこの強風では体感温度は相当なものではないかと思い、しっかりと防寒対策をして出発です。
大川入山登山道の駐車場に着いたのは午前7時前。
前日降った雪が2~3cmほど積もっていました。
早々に準備をして出発です。
登山道入り口までの道路も雪が積もっており、今年初めての雪の感触を楽しみながら進みます。
このあたりはまだ登山靴のままで大丈夫。
7:00 登山道入口に到着。
果たして羊に出会えることができるのか?!
木の根エリアも雪が薄く積もっており、慎重に足元を確認しながら登ります。
いつからか足元には野ウサギらしい足跡があり、しばらく登山道を登っていった跡が残っていました。
徐々に雪が深くなって、足元がおぼつかなくなってきました。
そして軽アイゼン登場。
さすが軽アイゼン。
グリップ、安定感が違います。
そして開けた場所から中央アルプス、南アルプスが見えてきました。
青い空に冠雪したアルプスたちが美しく映えます。
8:10 横岳に到着。
が、ここでトラブル発生!
写真を撮ろうとスマホをいじった瞬間にシャットダウン。
えっ!?なんで?
再度電源を入れようとしても入らず。
試しにモバイルバッテリーにつなげたところ復活し、バッテリー残量が10%程度の表示に。
この日は山の麓でもマイナス7度の表示で、登ってくるにつれてさらに気温が下がり、スマホのバッテリー消費が異常に激しくなってしまっていたようです。
今までそんなこと気にしたことがありませんでしたが、最新のiPhoneXでも動作環境は以下の通りです。
- 動作時環境温度:0°〜35°C
- 保管時(非動作時)温度:-20°〜45°C
- 相対湿度:5%〜95%(結露しないこと)
- 動作高度:3,048mまでテスト済み
そもそもが、マイナス気温での動作保証はしていないという。。。
富士登山の時もそうでしたが、山頂が極寒で一気にバッテリーが消費してしまったのを覚えています。
そんな時にも役に立ったのがモバイルバッテリー。
登山の必須品ですね。
こちらの記事も参考にどうぞ。
「デジタル時代の命綱。登山に必携、モバイルバッテリーランキング」
この大川入山は登山道からは高度的にアルプスたちが見えるのですが、途中は木々が邪魔して微妙にドン見えせず、常にじらされているような状況。
そしてたまに見える一望できるスポットでテンションが上がります。
前日に積もった雪が木に残っており、天然のクリスマスツリーの装いです。
8:50 残り2kmの看板。
近いようで遠い2km。
ここからアップダウンが増えてくるので、精神的にもきます。
でも、こんな下りでも軽アイゼンがあれば大丈夫。
ガシガシ下っていけます。
9:20 残り1kmの看板。
あとひと息です。
林地帯を抜けるといよいよ展望が開けてきました。
クマザサが増えてきました。
う~ん、やっぱり大川入山の展望は素晴らしい。
そして山頂が近くなり、いよいよ羊スポットです。
ワクワク!
さあどうだ?!
う、、、ん?
ひ、ひつじかな?
ひつじだよね?
いや、ひいき目に見ても、ひつじには見えないな。。。
ひつじ?
ひつじじゃない?
残念。
ひつじじゃありませんでした。
ひつじには出会えませんでしたが、この景色なので大満足です。
まるで白いサンゴのような霧氷が、青い空に映えてとてもきれいです。
大きなクリスマスツリーも素敵です。
10:00 大川入山山頂に到着です。
北側も霧氷が綺麗だということで、いったん山頂はスルーして北側へ向かいます。
霧氷の木々が美しい景色を作り出していました。
霧氷をちょっと触ってみる。
簡単にポロポロと取れてきて、強い風が吹くと一気に剥がれ落ちてくる。
おそらくひつじも風がなければもうちょっとキレイに見えたんでしょう。
そして山頂に戻り、アルプスオールスターズを楽しむ。
そしてお待ちかねの山頂ご飯です。
やっぱり山で食べるカップラーメンはいつでもウマイ!!
お湯をわかしてコーヒーも楽しみましたが、予報通りの風速14mほどではなかったですが、やはり気温が低くジワジワと寒くなってきたので、30分ほどで下山することに。
11:00 下山開始です。
それにしても今日は青空がとても気持ち良い。
この気持ちの良い登山道も大川入山の魅力のひとつです。
12:30 横岳到着。
ちょっとずつ雪が溶けて来ており、軽アイゼンを外すタイミングに悩みます。
アルプスオールスターズにも別れを告げ、あとひと息頑張ります。
まだまだこんな下りもあったので、アイゼンは結局最後まで外さずに下山しました。
下山後、どんぐりの里いなぶに寄り、栗どらやきを堪能。
これ、あんこと生地のほんのり甘いあまさが、登山で疲れた体に染みわたり、最高にうまいです。