■焼岳(2,455m)
山行日:2019年10月20日(日)
2019年の夏山は仙丈ケ岳に1回行っただけだったので、なんとかチャンスを見つけてもう1山ぐらい行きたいと、てんくらとカレンダーをにらめっこ。
20日の日曜日、山のコンディションはオールA、ふもとの天気も晴れマーク多し、もうこれは行くしかない!
ということで、夜中に家を出発して、焼岳登山口(新中ノ湯登山口)駐車場に朝5時半頃に到着。
登山口にはトイレがないということで、直前のアカンダナ駐車場に寄ってトイレ休憩を済ませます。
アカンダナ駐車場は駐車場料金が600円ですが、30分以内は無料なので、サクっと済ませて出庫すればお金はかかりません。
登山口駐車場はそれほど台数がとめられないということで、空いてなければアカンダナに戻ってくるつもりで、ダメ元で見に行きました。
日曜の朝ということで、おそらく前日から駐車して、車内泊していたんでしょう、予想通りすべて駐車スペースは埋まっており、みな出発の準備中。
あきらめて戻ろうかと思うも、もう少し先に進んだところになんとかとめられそうなところを見つけて駐車。
AM6:00 登山口を出発です。
天気予報通り、なんとなくいい天気になりそうです。
最初は雑木林を進んで行きます。
前日の雨で足元はかなりゆるい状況。
ちょうど時期も良かったのか、ふもとの方は木々が色づき始めていました。
登山道は結構整備されていますが、濡れた木の上は逆に滑りますので慎重に進みます。
やはり火山灰だからでしょうか?雨が降った後はかなりぐちゃぐちゃです。
途中、こんな大きな木が折れたあとがありました。
台風の影響か、雷に打たれたのか。
出発から1時間が過ぎた頃、少し前方が開けてきました。
そして前方に焼岳が見えてきました。
出発から1時間半ほどで、広場と呼ばれる場所に到着です。
ここからは焼岳の南峰がしっかりと見え、ちょうど色づき始めた木々が素晴らしい景色を作り出してくれていました。
みな思い思いに写真に収めます。
秋の空の下、上から少しずつ下るにつれて色づいてくるグラデーションが素晴らしく美しいです。
ここで一息ついて、山頂を目指して再出発です。
下の方の木々も色づいてきています。
さらに登るにつれ、大きな岩が多くなってきました。
7:40 出発から1時間40分ほどで、前方に北峰の山頂が見えてきました。
よく見ると、前方の白っぽい山頂付近の左下側から噴気が出ているのが見えます。
これで一気にテンションアップです!
周囲は火山感あふれる岩々に囲まれてています。
振り返ると、遠くに乗鞍岳も見えました。
確かに乗鞍に登った際、あれが焼岳かなんて思っていた覚えがあります。
さらに北峰山頂が近くに見えてきました。
このあたりから、崩落の危険があるということで立入禁止になっている、南峰の岩々がすごい迫力で迫って来ていたので、持参したヘルメットを着用です。
うぉ~!噴気がすごい~!
萌える~!
8:30 出発から2時間半で南峰と北峰に挟まれた鞍部に到着。
ここからは火口湖が見下ろせます。
こちらが南峰。
崩落の危険があるということで登頂禁止だそうです。
確かに今にも崩れてきそうな迫力です。
そして北峰の噴気をバックに記念撮影。
この噴気の脇を回り込んで、北峰の山頂に向かいます。
8:40 出発から2時間40分ほどで、山頂に到着しました!
若干雲が多いですが、前方には西穂、右下には梓川、上高地が見えます。
天気も良くて気持ちの良い日です。
前方には、西穂高岳、奥穂高岳、岳沢が圧倒的な存在感で鎮座し、右下の方には梓川が流れ、上高地が見えます。
あちらこちらで水蒸気が噴き出る頂上付近にはあまり長居しないほうが良いだろうということで、焼岳小屋へ向かうことにします。
9:00 山頂を出発し、下山開始です。
少し下ると、ややガスっぽくなってきました。
後ろを振り返ると、今にも崩れ落ちてきそうな岩の数々。
まだヘルメットは外せません。
途中、まだまだ所々で噴気があがり、同時にキツイ硫黄臭も漂います。
10:00 下山から1時間ほどで中尾峠に到着。
ここから少し登り返すと焼岳小屋に近づきます。
途中、こんなのを見つけました。
どうやら誰かがこの噴気孔に玉子を入れて、温泉玉子を作っているようです。
登りにここに置いて、下ってきたらちょうどいい頃合い?
10:30 山頂から1時間半ほどで焼岳小屋に到着です。
小屋のベンチをお借りして昼食にします。
今日はコンビニおにぎりです。
前日の雨で、小屋の前は小さな池のようになっていました。
焼岳登山口から登り、上高地登山口で下るルートでは唯一トイレがある場所です。
1回100円でお借りしました。
小屋の方にお聞きしたら、小屋閉めと同時にトイレも閉じてしまうそうなので、冬期は焼岳にはトイレはありませんのでご注意を。
11:00 お腹も満たされたので、上高地に向けて出発です。
下っていくと、山肌が大きく崩れているところがありました。
やはり植物が生えているその下は火山灰なのでしょうか?
正面の山、霧沢岳でしょうか?
徐々に存在感が大きくなってきました。
横は大きく崩れています。
自分が歩いているところもこんな風に崩れる危険性があるんだろうなと若干びくびくしながら下ってました。
11:20 山頂から2時間20分ほど、鎖場に到着です。
まあ、ここは高さも低いのでなんともありませんでした。
そして次に現れたこの鎖場、ここははっきり言って難所です。
斜度のある固い岩を降りるのですが、足をかけるようなくぼみがないため、腕と握力だけで体を支える必要があり、なかなか怖かったです。
なんとか超えたと思ったら、遂に出ました大ボス。
高さ10mぐらいだと思いますが、あまりに怖くて戻りたかったです。
前日の雨で濡れており、はしご自体も皆が通るので泥でぐちゃぐちゃ、雨後はつらいです。
だいぶ梓川が近くなってきました。
ですが、油断は禁物、まだハシゴがありました。
12:45 山頂から3時間半ほどで上高地登山口に到着です。
梓川沿いを歩き、
穂高を眺めながら、
途中、川沿いのベンチで持参した団子を食べて休憩しつつ、
13:50 ようやく河童橋に到着しました。
そして売店で恒例のソフトクリームを頂き、楽しかった登山を締めくくります。
ちなみに、上高地から新中ノ湯登山口までタクシーで3,810円でした。
上高地のアカンダナ駐車場行きのバス停は激込みで、とても並んでいられない状況。
二人以上なら、間違いなくタクシーを選んで正解だと思います。
並ばずにすぐに乗れ、ノンストレスで登山口まで到着しました。
14:30 駐車場に到着すると、朝ひしめきあっていた車たちはいなくなり、ガラガラの状態でした。