4月に行った藤原岳はいまいち盛り上がりに欠けたので、せっかくのゴールデンウィークだしやっぱり高めの山に行きたいということで、ほぼ雪もなさそうな金峰山に決定。
■金峰山(2,599m)
山行日:2021年5月7日(金)
瑞垣山荘近くの市営無料駐車場に車を停めてそこからスタートする計画で、事前の調べでは、朝の6時半には満車になるということだったので、早めに出発して、駐車場に着いたのが6時過ぎ。
それでも遅すぎたようで、駐車場は当然満車、そこまでの道路の両サイドにもあふれる車たち。
これは失敗したかもと思いつつも、なんとか近くの道路わきのスペースを見つけて一安心。
今日のてんくら予報は終日A判定ということで、良い景色が期待できます。
AM6:25 登山スタート。
登り始め、いきなり「熊出没注意」のプレートが登場。
もう出てくる時期ですよね、気を付けて行きましょう。
最初のうちは林の中を抜けていきます。
ここの近隣の山の特徴なんでしょう、大きな岩が周囲にゴロゴロしています。
AM6:50 出発から30分ほどで、少し開けたところが出て来て、前方に瑞牆山が見えます。
このルートは、瑞牆山に向かう人と、さらに足を延ばして金峰山に向かう人とが同じルートに進むため、それで駐車場も大混雑するようです。
瑞牆山は、山全体が花崗岩でできていて、風化や雨による浸食などにより、とげとげした岩が山から突き出したような形になっているそう。
AM7:00 富士見平小屋に到着。出発から約40分ということで、コースタイム通り。
ここの小屋では美味しい食事がいろいろと頂けるようですが、まだまだ出だしなのでここはぐっと我慢です。
この小屋の前はテント場になっていて、結構な数のテントが張られていて、みな楽しそうに思い思いの時間を過ごしていました。
小屋の脇にはトイレもありますが、朝の時間に重なったせいか、10人弱ぐらい列ができていました。
我々はそのまま小屋の前を抜けて、金峰山に向かいます。
その左斜面には、ミルフィーユのように重なった岩壁があり、そこから剥がれ落ちた破片たちが転がっており、注意しながら通過します。
少しづつ高度を上げて、樹林帯の中を進んで行くと、所々に霜柱が。
かと思えばあたり一面が苔に覆われた場所も。
水が多い山なんでしょうか。
途中、遠くの山々が見える場所も出てきましたが、まだまだ樹林帯は続きます。
AM7:55 出発から1時間半で大日小屋に到着。
後で知りましたが、ここにはトイレもあるそうで、できればここで一回済ませおければ良かったです。
大日小屋 │ 山小屋.info (yamagoya.info)
ここから徐々に地面に雪。というよりも、土が凍っているという感じ。
そして鎖場が登場です。
なにを思ったか、鎖を使わずに左端を登っていこうとして、そちら側を流れていた水が凍り付いていたところを踏み、滑り、肘を打つ。
鎖をしっかりと使って登りましょう。
またしばらく進むと、大きなつららを発見。
正直体感温度はそんなに寒い感じではなかったのですが、氷や雪が溶けにくい気候なのでしょうか。
AM8:30 大日岩の下側に到着。デカい岩の塊です。
表側に回り込んでいくと、その全貌が。
かなりデカい岩ですね。
そこから徐々に雪が残っている場所が増えて来て、さらには氷の上に土がかぶっているような場所も出て来て、滑り始めました。
事前情報で、軽アイゼンやチェーンスパイクが必要ということだったので、持って来ていた軽アイゼンをここで装着します。
途中、登るのに必死だったので撮影できていませんが、軽アイゼンなしではとても無理な斜面も出て来て、そこを登山靴のまま登ろうとしていたカップルが止まってしまっていました。
AM9:35 出発から3時間ほどで稜線に出ました。
ここからは良い景色を眺めながらの稜線歩きになります。
富士山も美しく見えています。
完全な青空ではありませんが、天気も良くて最高です。
金峰山の山頂が見えてきました。
一番奥のピークが山頂、その手前の突き出たのが五丈岩。
さて、もうひと頑張りです。
AM10:00 出発から3時間半登ってきました。山頂もだいぶ近づいてきています。
振り返ると、今歩いて来たみちも美しいです。
この先だったか、もう一回軽アイゼンが必要な場所が出て来て、そこでもやや渋滞していました。
五丈岩の下までやってきました。
AM10:40 出発から4時間で五丈岩に到着です。
ここがピークの雰囲気はありますが、本当の山頂はもうちょっと先。
五丈岩から数分で金峰山の山頂に到着です。
山頂はそれほど広くはないので、五丈岩まで戻って山ご飯にありつきます。
今回もカップヌードルBIGと、どうしても甘いものが欲しくなるのでよもぎ餅持参です。
各種情報では、金峰山の高さは2599mとあるのですが、山頂にある方位盤には2598mと記載がありました。
どちらが正しいのでしょうか。
AM11:30 景色も堪能したので、下山します。
下山時、さっそく残雪が出て来るので、軽アイゼンを装着して慎重に下りていきます。
下山時の稜線も美しいです。
鎖場も慎重に下っていきます。
PM14:30 下山開始から3時間で富士見平小屋に戻ってきました。
なんだかイメージしていた以上に疲れました。
ここからあとまだ40分下らないといけません。
途中、凍結した道で尻もちをつき、心身ともに疲れ切った妻。
あと少しだ、頑張れ!
PM15:20 下山開始から約4時間で下山してきました。
登りも下りも、思っていた以上に疲れましたが、稜線の展望は最高だったので楽しめた山行でした。