日本に住んでいるなら一度は登るべき、富士山。富士宮から御殿場変則ルート(富士山・静岡県)~

登山を始めたきっかけが『せっかく日本に生まれてきたのだから、一度は富士山を登っておきたい』という思いからでした。

そして今回、ついに日本一の山、富士山に登ることになりました。

■富士山(3,776m)

山行日:2016年8月19日(金)・20日(土)

http://www.fujisan-climb.jp/

 

 

富士山

仕事を休んで金曜日の朝出発、水ヶ塚駐車場に10時に到着し、ここから5合目までのシャトルバスに乗車。

前日までの天気予報では二日ともに晴れだったのに、どんよりと曇っており、普段なら高速を走っている最中にも富士山は見れるのですが、今回に限ってまったく拝めず。

富士山

補助席までしっかり使って向かいます。

バスの中ではうかれた若者たちが楽しそうに会話しています。

朝早かった私はウトウト。

富士山

30分ほどバスに揺られて5合目に到着。

土産物店をのぞいたり、持参したおにぎりを食べたり、高度に体を慣らすためにしばらく休憩です。

富士山

慣らし中に富士山方向を見るも、まだまだ厚いガスに覆われた状態で、あまり良い景色は望めなそう。

富士山

それでもここまで来たからには引き返すわけにはいきませんので、気を取り直していざ出発です!

富士山

結構なガスなので、妻は防寒もかねてモンベルのストームクルーザーを着用です。

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富士山

登り始めてすぐにゴツゴツとした溶岩たちがお出迎えです。

富士山

なかなか晴れないガス。

景色が見えない登山は『修行』そのものだと思います。

富士山

そして約30分ほどで六合目の山小屋、雲海荘に到着。

富士山

まだまだ良心的な価格、ペットボトル300円。

富士山

そこでなんとなく晴れ間も見え始め、さらに晴れてくることを期待し、ここでは特に休憩をとらずに先へ進みます。

富士山

おお、いい感じにガスが消え始めてきました。

富士山

五合目から約1時間ほど歩き、景色というご褒美もあまりなかったので疲れがたまってきます。

富士山

休憩をとりつつ、まだまだガスの中を登り続けます。

ほんと、修行。

富士山

先の方に新七合目の御来光山荘が見えてきました。

富士山

そしてこの頃からガスが大きく晴れはじめ、青空も広がり始めました。

富士山

そうそう、登山はこうでなくっちゃ!

そう叫びながら写真撮りまくりの時間が始まりました。

富士山

手前には宝永火口、その先には雲海。

こうでなくっちゃ!

富士山

いいね~、いいね~、青空いいね~

富士山

富士山

思う存分写真を撮り、青空を堪能し、満足したので先に進みます。

富士山

そして登山開始から約1時間半、新七合目の御来光山荘に到着。

富士山

う~ん、まだまだ先は長そうです。

富士山

10分ほど給水&行動食タイムをとり、先に進みます。

富士山

他の山では経験しなかった、富士山特有の地表がザレて、踏み込むたびに少しずり落ちるという動きに体力が奪われます。

富士山

元祖七合目が見えてきました。

富士山

富士山

スタートから3時間弱で元祖七合目に到着。

富士山

ここでは多くの人が休憩していましたが、我が家は先へ進みます。

富士山

赤茶けた溶岩の横を歩いていきます。

地球のパワーを感じます。

富士山

ブラタモリでやっていた縦型の噴火のあとかな?

富士山

やっぱり富士山は荒々しい。

富士山

出発から約3時間半で八合目の山小屋池田館に到着です。

富士山

この池田館のベンチ、すごいところに作られています。

崖から飛び出した金網の上に置かれていて、とてもくつろげるような場所ではありません。

富士山

そしてここから特殊ルート。

富士宮ルートから登って来て、この池田館のトイレ脇の道を抜け、ブルドーザー道をトラバースして、御殿場ルートへ合流です。

富士山

この池田館脇の道への入り口はロープで閉鎖されていましたが、池田館の人に声をかけたら「自己責任でどうぞ」ということでしたので、自己責任で抜けました。

まあ、いろいろと大人の事情があるんでしょうね。

富士山

大人の事情を無視して抜けたこのルート、ここが一番気持ちよかったです。

富士山

大人の事情以外にも、ほんとうに自己責任的なところもあるようで、大きな岩が落ちてきそうな雰囲気もありました。

注意しながら通ります。

富士山

富士山

この荒々しさと解放感、ここは最高です。

富士山

しばらく歩くと左手の方に丸太の階段が出てきます。

富士山

ここで赤岩八号の看板も。

富士山

さらに先に進むと

富士山

その先に御殿場ルートを行き交う人が見えてきました。

富士山

出発から約4時間、ようやく今回の宿「赤岩八号館」に到着です。

富士山

六合目とは違い、さすがにペットボトルは500円です。

一泊二食付きで一人7500円。

赤岩八号館

人生初の山小屋宿泊です。

赤岩八号館

これが山小屋泊か。ちょっと衝撃です。

駿河湾

お風呂、シャワーは当然なく、ここまで登ってきたかいた汗をウェットティッシュで拭いて、新しい服に着替え、改めて外の景色を見てみます。

以前登った越前岳の向こうに、駿河湾が広がります。

影富士

そして日が影って来て、影富士の登場です。

影富士は、富士山に西日があたり、その影がふもとの町に大きく映るという、富士山に登らなければ見られない光景です。

影富士

影富士をバックに記念撮影。

そして山小屋の夜を迎えます。

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今回泊まった赤岩八号館の晩御飯はカレーライス。

野菜やお肉がゴロゴロと入った、具だくさんのポークカレーで、しっかりと煮込まれているのか、なかなかおいしく、さらには男性にはうれしいおかわり自由!

しっかりと山盛り2杯いただきました。

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山頂で御来光を見るには山小屋を午前3時に出発しないといけなく、そういう人のために午後9時に消灯となるため、寝る準備に入ります。

そして肝心の寝床、これがなかなかでした。

赤岩八号館

畳二畳分の幅の中に、妻と私と、どこかの知らないおじさんと、3人で川の字になって寝るのです。

寝返りでもしようものなら、知らないおじさんと大変なことになってしまいそうな近さ。

窮屈な上に、すぐ隣におじさんが寝ているという状況が、なかなかないシチュエーションでした。

朝早かったし、おなかいっぱいにもなったので、時間が早いにしてもぐっすり眠れるだろうと思っていましたが、これが全く寝付けない。

おまけに隣のおじさんの寝息やら、寝言が気になってしょうがない。

消灯すれば寝れるだろうと思っていましたが、体がベタベタするわ、布団は砂でザラザラするわ、隣のおじさんは気になるわで、ほとんど寝れませんでした。

山小屋初体験でしたが、ざこ寝タイプのところはもうないです。

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消灯前に山小屋の人が天気予報を見ていて、「明日の午前中はあまり天気が良くなさそう」と言っている。

いやいやそれでは困ります、山頂から御来光をのぞむのですから。

どうやら台風が発生した影響であまり天気が良くなく、なんとか天気が良くなるように祈りながら消灯を迎えました。

夜中、寝付けずにゴロゴロしている間も外は明らかに暴風の音。ものすごい風の音が山小屋の壁から伝わってきます。

そして午前2時半、まわりの人もごそごそと起き出して出発の準備をし始めたのですが、外は相変わらずの暴風、そして完全に分厚い雲に覆われていました。

準備を終え、いざ出発。

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登山道具を買いそろえた際に迷ったヘッドライト。

防水タイプ、コンパクト、リーズナブルで選んだモンベルのパワーヘッドランプですが、今回初めて本格的に使用して、最低限の明るさは確保できていました。

山小屋を出発して登るにつれて、台風が近づいてきているのか、風が強くなり、徐々に雨も激しくたたきつけるようになり、もう最悪です。

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頂上に着く頃には、完全な嵐になっており、登山の世界に足を踏み入れてから、初めて命の危険を感じるぐらいでした。

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一応、日の出の時間になったらパッと雲がきれ、御来光が拝めるかもしれないという期待を込めつつ日の出時間まで極寒の中待ってみましたが、当然のことながらそんな奇跡は起こらず、太陽が出ているのかどうかさえわかりませんでした。

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本当なら御来光を見て、お鉢巡りして、剣ヶ峰まで登って帰る予定でしたがなにも見えないので、お鉢巡りなんかしても無駄だし、あまりの強風で妻は剣ヶ峰にも行きたくないと言い出す始末。

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今回登ってみて、富士山は山の表情を楽しめる山ではないと感じて、もう富士山に登ることはないなと思ったので、ここで帰ると、日本最高地点に行くことはもう一生なさそうだったので、嫌がる妻を諭して無理やり剣ヶ峰方面へ向かいました。

行かれた方はわかると思いますが、剣ヶ峰の最高地点の手前はかなりの急勾配で、足をすべらせたらそのまま10mぐらいは転げ落ちそうな感じになっています。

そこに最強の風が吹き付け、這いつくばってないと危険なレベルで、あまりの恐怖で妻は頂点まで行かず、手前で待ってると言うので、私1人で登ってきました。

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そして一応は日本最高地点には立ちました。

そこにいた別の人に写真をとってもらいましたが、石標があるから剣ヶ峰だと分かりますが、それがなければただの雲の中。なんじゃこりゃというような写真です。

その後、今の時期しかやっていない富士山頂の郵便局から祖父母へハガキを送り、そそくさと下山しました。

途中、噂の大砂走りも通り、登山靴がドロだらけになりましたが、ここはなかなか楽しかったです。

そしてシャトルバスで駐車場に戻る頃には、半袖、短パンでも過ごせるぐらいの気温で、数時間前までの極寒暴風雨が夢でも見ていたのかと思うぐらい。

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汗と雨と砂とでぐしゃぐしゃになり、最高に気持ち悪い状態だったので、近くのスーパー銭湯に寄ってサッパリして帰ってきました。

 

御来光が見られなかったのは残念ですが、日の出はどこで見ても日の出。我が家からも毎日見えるし。。。という負け惜しみ的に思いつつ、それよりも富士山でしか見られない影富士の方が特別感があって良かったです。

今回の富士山では、いままでにない体験がたくさんできて、天気が悪い中でも結果楽しめた登山でした。

中でも1年前に買ってから、常にザックに入れてあるものの一度も使ったことがなかったゴアテックスのレインウェアを実際に使用して、その価値を実感できたことはとても良かったです。

山ショップの人に言われた、「山の備品は質が良いのでその分高いです。でも、命を守るための値段です」という言葉を信じて良かったです。

予算の都合上、数あるゴアテックス製レインウェアの中でも一番安いモンベルのストームクルーザーを買ったのですが、その名の通り、嵐の中でも充分に耐えられる商品でした。

富士山では、それ100均のですか?と思うようなポンチョを着た外人さんもいましたが、きっと体のつくりが違うんでしょう、自分の身を守るためにもレインウェアをケチるのはやめましょう。

そして山小屋については、人それぞれだとは思いますが、お上品にできてる私は雑魚寝タイプは無理でした。

 

そして富士山全般的に言えば、進めど進めど溶岩という感じで、山の表情を楽しめるようなところではありませんでした。

以前お世話になった山岳ガイドさんが、「富士山は見る山で、登る山ではない」と言っていたのが分かったような気がします。

富士山については、「一度も登らぬ馬鹿に、二度登る馬鹿」という言葉があるそうです。

この言葉通り、日本一なので1度は登っておくべきだとは思いますが、2度目登る価値があるとは感じませんでした。

これからは麓のオシャレなカフェで、深煎りのにがーいコーヒーを飲みながら、優雅に美しい富士山を眺め、頂上での危なかった経験を良き思い出として妻と語らうことにします。

一度は富士山に登りましょう。

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