2016年のゴールデンウィーク、アルプスでの遭難事故の他、気になったのが1000m程度の低い山での事故。
事故にあわれた方が山をなめていたわけではないと思いますが、私の場合も低い山や近場の山に行く場合、どうしても準備の段階で気が緩んでしまって、結局現地で忘れ物に気づいたりします。
そんな自分への戒めも兼ねて、主に日帰り登山メインの持ち物チェックリストを作ってみました。
~登山の持ち物チェックリスト~
●肌着 ~ 通気性と速乾性を重視したドライタイプ。綿素材はNG。体温低下の防止と汗などで濡れた不快感を低減してくれます
●Tシャツ ~ 着替えとしてドライタイプを用意しておくと安心
●ソフトシェル ~ 高い防風性と撥水性を備え、ストレッチ性に優れたジャケット。裏面を起毛にして保温性を高めているものも多い
●フリース ~ 保温性が高くて軽いフリースは、一年を通じて使えます
●タイツ ~ 締め付ける力で固定することで筋肉の不要な動きを抑制します
●靴下 ~ ウールの吸湿・保湿性により、靴の中を快適な状態に保つ、メリノウール商品をチョイス
●長ズボン ~ 化繊で伸縮性の高いズボンをチョイス。膝から下をチャック式で取り外してハーフパンツになるものも
●ゲイター ~ ぬかるんだ登山道での泥除け、雨天時の雨よけとしてだけでなく、砂や小石がシューズの中に入り込んでくるのを防ぐ効果も
●グローブ ~ 岩や木をつかんだ際に手を傷つけないように。ウールタイプや防水タイプが良いかも
●レインウェア(雨具・雨対策グッズ)~ ゴアテックス素材が主流。レインウェアはいざというときの防寒着にもなるので常に持ち歩きたい必需品
●帽子 ~ 山の強い日差しを遮り、頭部の保護にもなり、寒い時期には防寒具としても
●登山靴(トレッキングシューズ) ~ ゴアテックスなどの防水素材を使用して、靴底がしかっりとした硬さのあるもの。足首保護のためミドルカットからハイカットがオススメ
●ザック(バックパック) ~ 25~30Lクラスを目安として背中にしっかりとフィットするものをチョイス。肩にあたるパットの厚みなども披露軽減に左右される
●ザックカバー ~ ザック全体の防水性を高めます
●スタッフバッグ ~ 絶対に濡らしたくない着替えや貴重品などの収納に。防水性に優れたもののの中に小分けして入れます
●ハイドレーション ~ 必要な時だけにチューブを通して水分補給できる一方、バッグから取り出さないため残量には注意が必要
●水筒・ドリンク ~ ステンレスボトルや魔法瓶タイプであれば長時間の保冷温が可能で飲み物やお湯の携帯にも便利
●コンロ ~ ガスコンロがポピュラーで、気軽に使えて、山でのおいしい食事や、緊急時の火の元としても
●燃料 ~ コンロにしっかりとマッチしたものを
●コッヘル ~ アルミやチタンといった素材から、容量や形状など、目的に応じたものを選びたい
●食器 ~ カトラリーセットなど
●マグカップ ~ ステンレスのものや木製のかわいいものも豊富
●ライター ~ チャッカマンのような長いタイプやZIPPO式のものもあると便利
●地形図(登山地図) ~ 必ず登山用の地図を準備
●GPS ~ 最近のスマホアプリも精度が上がっています
●コンパス ~ アナログほど信頼度の高いものはありません
●ホイッスル ~ 緊急時に大きな音で自分の存在を知らせられます
●ヘッドランプ ~ 早朝まだ暗い時間からのスタートや下山に時間がかかってしまって暗くなってしまうことも想定し、両手が使えるヘッドランプは常に持ち歩いておきたい
●予備電池 ~ 山中の暗闇でヘッドランプが電池切れしてしまっては大変。雨にぬれても使えるよう、ビニールなどで保護をした状態で常に持ち歩きたい
●携帯電話(スマートフォン) ~ GPSの代わりとしても十分使えます
●スマートフォン用防水ケース ~ 急な雨や、水辺での不意の水濡れを防いでくれる。スマホさえ無事なら山の事故も回避できる確率がぐんと上がります。
●モバイルバッテリー ~ 電源が切れてしまってはスマホもただの役に立たない荷物です。モバイルバッテリーは必需品
●救急セット ~ 非常用に絆創膏や常備薬を携帯しておくと、靴ずれやすりむきなど、もしものときに役立ちます。
●エマージェンシーシート ~ 極薄素材の防風防寒防水シート。万が一の時、体温の低下を緩和させることができます。
●日焼け止め・リップクリーム ~ 山の強い紫外線から肌を保護します
●芯抜きロールペーパー ~ 芯なしのトイレットペーパーを買っても良い。芯を抜いて持っておくと使い切ったときのゴミも出ません
●ウェットティッシュ ~ 水のない環境で重宝します
●財布 ~ 行動しやすいように最低限必要なもの、貴重品を入れておく。チップ制のトイレもあるので小銭を多めに準備しておくと良い。
●保険証のコピー ~ もしものために
●腕時計 ~ 防水機能がある時計を選びたい
●サングラス ~ 山の強い日差しから目を守ります
●スポーツタオル ~ 汗はもちろんのこと、首に巻いて防寒したり、日焼け対策しあり、救急用としても使える
●トレッキングポール(ストック) ~ 膝や腰にかかる負担を軽減してくれます。T字型とI字型があり、中にはショック吸収してくれる構造のものもある
●多機能ナイフなど ~ 軽くてコンパクトなマルチツールはひとつ持っているとなにかと重宝します
●カメラ ~ ポイントごとに写真を撮影すると、コースタイムの記録も出来ます。表現力と携帯性に優れたミラーレスがオススメ
●行動食(おやつ) ~ 疲労軽減、高山病対策に、少しずつ食べられるようなものを
●非常食 ~ おいしい山ご飯を作るために
●食材・フリーズドライ食品 ~ お湯をそそぐだけのフリーズドライ商品も多く支持されている
●ビニール袋 ~ ゴミ袋として、防水・防寒としても利用できる
●軽アイゼン ~ 6本爪タイプであれば幅広いシーンで使用できそう
●携帯灰皿 ~ せっかく空気がキレイな山に行くのでたばこはやめて深呼吸して欲しいものですが、景色の良い場所でいっぷくしたい気持ちもわかります。喫煙者は必携しましょう。喫煙は必ず風下で。
●シュラフ ~ 自分の目的にあったものを。登山用としてはダウン素材のマミー型が主流
●マット ~ 岩場などでも快適に座れるようなもの。コンパクトな折りたたみ式か、ロールタイプ
●サンダル ~ 山小屋やテント場での移動、下山後にリラックスしたい際の履き替えようとして
●テント(ツェルト) ~ テント泊には
『登山の持ち物チェックリスト』をプリントアウトできます。
山をなめてはいけません、しっかりチェックして、しっかり準備しましょう。